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ジオン硬化療法(ALTA療法)

 ジオン硬化療法(ALTA療法)は内痔核に薬を注入することで、痔核を固めて縮小させる治療法です。硬化療法自体は古くからある治療法ですが、ジオンという新しい薬剤が開発され、高い効果をあげています。
 切除することはないため術後の痛みが少なく、出血の心配がありません。
ジオン硬化療法(ALTA療法)イメージ
・長所・・・ 痛みが少ない、出血の可能性が少ない
・短所・・・ 再発の可能性、術後発熱(7〜10日目)
術後潰瘍(薬が効き過ぎで潰瘍を形成することがあり、出血を来すが自然に治癒します)
軽度の疼痛、肛門違和感、残便感、肛門狭窄

入院期間
・腰椎麻酔 2泊3日入院
・硬膜外麻酔 1泊2日〜

 切らずに痔が治るということで、大きな期待を寄せて肛門科をを受診される患者さんがいらっしゃいますが、硬化療法が有効な疾患は内痔核のみです。内痔核以外の痔には硬化療法は行えません。しかし、お尻は自分で見えるところではありませんので、自分が果たして、何の病気かわからず、多分イボ痔だから硬化療法をやれば治ると考えている方もたくさんいます。実際に診察すると肛門皮膚垂や外痔核ということも珍しくありません。まずどういう病気なのかを正しく診断し、内痔核であれば硬化療法を検討するのがいいと思います。
 痔の治療を行う前には、必ず大腸検査をしておく必要があります。 できれば、ジオン硬化療法を受けらる場合でも、術前に大腸カメラの検査を行い、肛門付近にポリープや癌が無いかを確認しておくことをおすすめします。
 お悩みの方は、まずはご相談下さい。